シミュレーションで社会をみる
−組織の不祥事、金融市場の変化、ゆとり教育−

The Second World Congress on Nature and Biologically Inspired Computing (NaBIC2010)「自然と生物にヒントを得た計算手法に関する第2回国際会議」は,計算知能関連技術の研究者が世界から集い,最新の研究成果を発表交換する学術会議です.この機会を利用し,NaBIC2010では情報処理関連,マーケッティング,サービス産業などの企業の皆様を想定した標記の無料技術講習会を開催致します.参加はこの分野の方に限定されるわけではなく,どなたでもご参加いただけます.皆様のご参加をお待ちしております.

[講師紹介]

1978                 東京大学情報工学専攻修士課程修了
1978-1989       (財)電力中央研究所勤務
1990-2004       筑波大学・社会工学系・経営システム科学専攻/
                         
企業科学専攻;教授
19916           工学博士号(東京工業大学)
20049月〜       東京工業大学教授
1996                 イリノイ大学,スタンフォード大学客員研究員

NaBIC2010 市民公開講座

平成221215日(水) 18時〜20
 北九州市国際会議場第22会議室

問い合わせ先:

高木英行(九州大学大学院芸術工学研究院)

TEL&FAX 092-553-4555, 

E-mail:

NaBIC2010 市民公開講座

開催日:          平成22年12月15日(水)

開催時間:      18時〜20時

開催場所:      北九州市国際会議場 2階第22会議室

参加費用:      無料

講演資料:      講演でのスライドを基にした配付資料

                 500円)をご希望の方は,事前にお名

                 前,御所属,電子メール,電話を添えて

                 下記へ電子メールでお知らせください.

                 資料代は当日会場でお支払い下さい

[概要] もともとシミュレーションは,現実を模擬して何か新しい知見を得ることを目的としていました.ところが,現実の社会では,現実と虚構の境界がきわめてあいまいになってきています.たとえば,金融危機は百年に一度の人災であるという説もあります.
  本市民講座では、エージェントシミュレーションという手段によって,組織,市場,社会の変化を知る方法論について紹介します。これは,ミクロなレベルの個々人の意識を積み上げてマクロな現象を構築し,さらに,マクロな社会的状況が個々人のミクロな意思決定にどのような影響を与えるかも観測しようとするものです.
  ひとつの考え方に囚われずに,コンピュータ上でさまざまシナリオを実際に動かしてみなくては,社会現象に関する正しい見解は得られません。デジタルネイティブが社会的にもっともっと大きな力を持つようになる今後,エージェントシミュレーションはそのための誰でも使える道具になっていく必要があります

講師:

寺野隆雄 (東京工業大学教授)